雑感~コロナ対応

雑感~コロナ対応

 

日本のコロナ対策が混迷を増している。

欧米よりも感染率が1/30にも拘わらず医療崩壊寸前との事。

医療リソースの配分について医師会も政治家も対応をしておらず、する様子はない。

 

元々か重労働である大規模病院がコロナ入院先となり、人的リソースの追加(小規模クリニックからの移動)が無ければ早晩限界が到達する。むしろコロナ影響で収入減となり資金面での負担が増す。

 

更に、十分な検証なく、急遽GOTOトラベルが中止となる。コロナ感染の何割かについて十分なデータが無く、これはGOTOを始める際にデータを取る体制を作っておらず(コロナアプリを義務付ければよいはず)、更にどういう条件となるとやめるのかといった撤退基準が事前にないため。

誰も声高にはこの問題点を示さない。情緒的なコロナ対応の看護師擁護とGOTO批判。

 

 

かような状況で唯一まっとうな状況認識、対応を進めているのか和歌山県仁坂吉伸知事

https://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/message/message_backn.html

 

 

令和2年12月10日 「新型コロナウイルス感染症対策(その44) ‐大阪が危ない。日本も危ない。‐」

https://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/message/20201210.html

 

抜粋 : その他もっとあるかもしれません。この手の問題は精神論ではいけません。もっと頑張れと司令官が言うだけでは失格です。大事なのは技術です。その技術は、今の事態とコロナの感染状況から出てくる論理的な考察によってしか生まれません

 

抜粋 : この保健医療行政分野においても、専門性を有する保健所のチームを疲れさせてはいけません。和歌山県では、専門的知識が無くても出来る仕事を専門性の高い人に出来るだけやらせないように、他の部署の人達も保健所の業務の周囲に配置し応援にも行かせています。

 

抜粋 : 同じ法律、同じ制度で、何故こんなに違うのか、今こそ比較して調べてみるべきではないでしょうか。それがコロナで危ない日本を救う唯一の道だと信じます。しかし、時々思います。こういうことを考えるのは、本来国なのではないか。もっと端的に言うと、国の首脳にアドバイスする立場にある保健医療の専門家なのではないか。そのようなひとがどうして、GoToはどうだとか、国民の行動の変容、自粛ばかり言われるのでしょうか。不思議です。そしてこのままだと日本が危ないと思います。

 

 

彗眼としか言いようがない。「精神論ではない」「論理的な考察から生じる技術」「人的支援」「そもそもの構造の理解」が必要。これができなければ、スローガンに終始し、事態への発展的な対応(改善、改良、改革)は生じない。

 

更に下記の記載もある

 

令和2年12月23日 「新型コロナウイルス感染症対策(その46) -自分の庭先だけきれいにする‐」

https://www.pref.wakayama.lg.jp/chiji/message/20201223.html

 

抜粋 : よく「自分の庭先だけきれいにする」というような事が言われます。自らの責任分野だけは問う事なく、他が問題だと本当は自分の家の前にあった枯葉を他所に散らすが如き行動を非難する言葉であります。 それではいけないのであります。問題を他所に飛ばして自分の前だけきれいにしても、問題は解決しません。全体の問題を解決するには、自分の家の前の問題をそっちのけにして、他所を問題視するのではなく、自分の家の前の問題を本当に解決しなければなりません。ただ、人は弱いものだし、自分を守りたくなりますから、どうしても責任をとらされそうになると、自分は知らない、あっちが悪い、そっちを何とかしろと問題を他所に投げたくなります。

 

今は専門家が自分の責任領域外に責任を転嫁している。最終的には社会的弱者である若者、女性、一人親家庭、将来生まれてくるであろう子供に負担が掛かることとなる。

日本は少なくとも相互互助、助け合い、全体最適をはたしていはいない。

 

 

案の定、会食への抑制をアナウンスした後に、総理及び自民党幹事長が有名人と会食し批判されている。強制的な行動制限をしない前提で何をするべきか、という考慮が無い。一方で批判者も単にその行為だけを非難し、その背景に何がリーダーとしてなすべきことかとの意見はない。

 

以上