ギグエコノミー(の低技能系職務)も貧困化

以前、インターネット時代になっても人間の肉体を使う仕事は変わらず残るから影響がないといった意見があったと記憶している。

断言はできないが、ネット化の余波を受けて、作業系の仕事も賃金が据え置き、さらに低下かがされていくのではと考えている。

ネット化の応用で仕事自体が分解されてさらに判断を必要としない(地図を知らなくてもカーナビが運転を指示してくれるなど)、言語やお金を扱う信用がいらない(ウーバーイーツのデリバリーは言語を問わずに行えるしお金も持たない)という傾向が出てくる。働くには国籍も問わない。

純粋に肉体労働であってもある意味効率的に働かされてしまう(見えない余裕、こっそりさぼる、が無理)、例えばアマゾンの運送倉庫でのピッキング、となる。

 

こういう規定化された仕事で働くというのはある意味2つの意味で怖いこと。スイッチングコストが安い(見えざるノウハウを労働者が持てない)、より低技能でも代替できる(ノウハウのシステム化)。今まで不完全ではあるにしても楯となっていた労働組合という方式は機能しない、なぜならその労働市場潜在的に参入する人も組合に参加しないと、企業側は単に他の労働者に代替してしまう。言語も習慣も違うとなると連帯感も生じない。

 

中高年サラリーマンの早期退職は新聞に載っているが、こういう一般的には作業が中心となる仕事の給与が減っていくことは、更にすそ野が広く大きい影響が出てくると推測している。

日本人はみなと同じことをする。それではみなと同じく代替されてしまうだけの人材となってしまう。

 

参考~台頭するギグ・エコノミーの光と影

https://www.icr.co.jp/newsletter/wtr368-20191213-maekawa.html

 

以上